タロット占いをしていていつも心がけているのは、占いを教えて下さった先生の「物語を作るのですよ」という言葉どおりに物語を作ることです。
そして不思議といつも物語になっていて、私はそれをそのままお客様にお伝えしています。
まだタロット占いを始めて間もない頃、不思議なことが起こりました。
ご来店されたお客様のご相談は恋愛問題でした。
いつものようにカードをシャッフルしながらお話をお聞きし、リーディングのためにカードを開いた時、何だかいつもと違う感じがして(あれ?)って思いました。
カードがバラバラで物語が作れないのです。
(どうしてだろう、私はまだまだなんだ!)
とふと思ったのですが、私なりにリーディングに取り組みましたが、何かいつもと違い、ちぐはぐなのです。
そのうちお客様とお話をしていく内に、お客様が実は辛い恋愛をされていることを打ち明けて下さいました。
カードは"何か違うよ!"と教えてくれていたのです。
そしてお客様は色んなお話をして下さいました。
改めてリーディングしてみると今度はしっかりしたメッセージではっきりと出ました。
お客様はそのカードを見ながら何かを感じとられたようで、スッキリしたお顔になられました。
またある時は、知り合いの方がセミナーをされるということで、そこで参加者さんにタロットをしてほしいと依頼され、タロットをした時のことです。
ある一人の方が私の前に座られ、私の手元をじっと見つめられていました。
念を送っておられたのでしょう、シャッフルしてリーディングしようとカードを開いた時、
(え!?)
と思いました。
何故ならカードが固まっているように見えたからです。
私はカードがこの方を警戒しているのか、それとも怖くて固まっちゃったのかなと思いました。
その方はとても霊感の強い方だったようです。
(こんなことあるんだな)
と思いながらその方のお話を聞かせていただいている内に、カードが軽やかになっていくのがわかりました。
そして無事リーディングを終えた時
“怖かったんだね!びっくりしたね!”
とカードを労いました。
それからしばらくしてまた別の霊感の強い方がいらっしゃいました。
(どうなるだろう)
と思ったのですが、カードはいつものように軽やかに物語を作ってくれました。
(わ~たくましくなってる!)
と思いました。
そしてお客様はご自分の心が確認できましたと喜んで帰って行かれました。
私のカードのイメージはピーターパンに登場する妖精のティンカーベルです。
楽しくてかわいい78枚の妖精さん達がいつの物語を作ってくれてお客様を励まし、応援してくれています。
それが私のカードに対するイメージで、リーディングのたびにほっこりさせてもらっています。
お客様にも同じように感じてもらえたらいいなと思っています。